教授からのメッセージ

久米春喜教授よりメッセージ

この度、東京大学医科学研究所附属病院に泌尿器科を新設する運びとなりました。私は東京大学医学部泌尿器科教授の久米春喜(くめはるき)と申します。兼任という形で、新しい泌尿器科の運営を任されましたので、ご挨拶申し上げます。

泌尿器科というと聞きなれない方もおられるかと思います。泌尿器科は尿路・男性性器のあらゆる疾患を扱う診療科です。扱う臓器は、副腎、腎臓、腎盂・尿管。膀胱、前立腺、精巣など多くあります。病態としては悪性腫瘍、腎不全、排尿機能障害、尿路結石、尿路・性器感染症、性機能障害、不妊など多岐にわたっています。主なものと言えば、前立腺がん、腎がん、膀胱がん、尿路結石、尿路感染症、などです。私たち泌尿器科医はこれらの疾患に対し、外科的、内科的なアプローチで治療を進めてゆきます。

当科で目指しているものは低侵襲手術(腹腔鏡手術、ロボット手術)です。腹腔鏡手術としては腎摘除術(腎がんや腎盂・尿管がん)、副腎摘除術(副腎腫瘍)、ロボット手術としては前立腺がんの根治手術、女性の骨盤臓器脱手術(仙骨固定手術)に力を入れたいと考えています(ロボットは2020年秋に導入予定)。もちろん、通常の泌尿器科で行われる前立腺生検、TUR-Bt、TUR-P、なども積極的に行って行くつもりです。

この他、血尿やPSA高値、排尿障害、前立腺肥大症、不妊なども私たちの仕事です。これらの診療は外来が中心になると思いますが、病状説明など丁寧に行います。

スタッフですが、長年東大で研鑽を積んだ、前帝京大学講師髙橋さゆり医師が科長代行を務めます。彼女は腹腔鏡専門医を有し、腹腔鏡手術の腕には定評があります。ロボット手術でもプロクターと言って指導医的な立場の資格も持っていますが、女性でこの資格を持っている医師はほんの少数しかいません。

内藤晶裕医師ですが、泌尿器科専門医の資格を有し、診療にはいつも真摯に取り組んでいます。いつも患者さんの立場で考える心優しい若手医師です。

さて、今回の立ち上げについては東京大学泌尿器科が全面的にバックアップすることになりました。東京大学泌尿器科は国立大学病院の泌尿器科の中でも抜きんでた手術件数を持っています。特に腹腔鏡、ロボット手術では国内でも屈指の手術件数を有しています、すなわち手術に対する豊富な経験を有しています。

当科では診療において、重要な治療方針については東大病院でも症例検討会を行い、最適の治療を受けられるようにいたします。なにより、私が教授を兼任いたしますので、東大病院と同様の診療レベルは保証いたします。また緊急時や当院で手におえないような重症症例は東大病院で対応できるようなシステムを構築してあります。すなわち、すべての患者様が安心して治療を行えるような体制は整っております。

東大病院で謳われているように、私たちは患者本位の診療を進めて行く所存です。以下東大病院のホームページからの抜粋です。

泌尿器外科学分野教授:久米春喜
東京大学大学院医学系研究科
泌尿器外科学分野教授
久米春喜

患者さんの立場をよく考えることをスタッフに浸透させる指導を行っております。患者さんの話をよく聞くこと、患者さんの希望をよく理解すること、このことがきちんとできるようにスタッフを指導いたします。一方でクオリティの高い医療を提供できるように、スタッフ一同、常に勉強し、切磋琢磨して、技術や知識を高めてゆくように常に努力いたします。

時に、我々の説明不足で余計な不安をおかけしているのかも知れません。心配なことがあれば納得がいくまで説明を受けてください。ただし、診療の時間は限られておりますので、後日あらためて話をするということもあるかと存じますが、ご容赦ください。」

この指針は東京大学医科学研究所でも貫いてゆく所存です。何とぞよろしくお願いいたします。

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